2019/03/01 (金)
先月はインフルエンザの流行が過去最大レベルと話題になりました。
まだまだ寒い季節が続きます。
手洗い、うがい、外出時のマスクを徹底しましょう!
皆さんはオーラルフレイルという言葉をご存知ですか?
ひだまり歯科クリニックのメンバーは、
口腔介護リハビリテーションの一任者である菊谷先生による
『オーラルフレイル、認知症にどう関わるか』という講習会に
参加させていただきました。
オーラルフレイルは口腔(oral)の虚弱(frail)という意味です。
口腔、お口が虚弱になる原因とはなんでしょうか。
むし歯でしょうか?歯周病でしょうか?
いろいろなお答えがあるかと思います。
先程挙げた例に共通して出てくるのは"歯"というキーワードですね。
では、虫歯でも歯周病でもないならばお口は虚弱でない、
健康と言い切れるのでしょうか。
我が国では2016年、8020運動の達成率が50%を超えました。
これは80歳以上の方々がご自身の20本以上の歯を持ち
生活をされているということです。
ひだまり歯科の患者さんの中にも8020を達成されている
素晴らしい方々がいらっしゃいます。
しかし、歯が多く残っていても、
その歯を使って食事や会話ができないこともあるのです。
例えば、食事では、まず歯が食べ物を噛み切ったり潰したり
細かくしますが、ただ歯をカチカチと噛み合わせていても
食べ物を細かくはできません。
舌や頬で食べ物を左右の歯に乗せることで食べ物を細かくします。
細かくなった食べ物は飲み込みやすいように
舌で混ぜてられ一塊にされます。
そして、喉の方に送られようやく飲み込むことができます。
食事をする際、舌や頬も複雑に動き、
特に舌は食べ物を噛むことから飲み込むことまで
とても重要な働きをします。
歯があっても上手く飲み込めない方は
もしかしたら舌の機能が低下しているのかもしれません。
お口の健康は、歯だけではないとお分かりいただけたでしょうか。
ひだまり歯科クリニックのメンバーも
改めて歯以外の舌や頬などお口の中全体のケアの重要性を
感じるセミナーとなりました。
今回のセミナーを通して、皆さんのお口の健康を保つ為、
舌の力を測定する舌圧測定器の導入も検討しています。
また詳しくオーラルフレイルについて書かれた
菊谷先生の著書
「 患者さんのためのオーラルフレイルと口腔機能低下症の本」も
待ち合いに展示させていただきます。
宜しければ、お待ちの際に目を通してみて下さい。